プレマラヤム 第1回

この第1回プレマラヤムにおいて、大聖は、私たちの踏みしめている地球大地の状態が決して不変のものではないことを明かされます。太陽と諸惑星と地球との、フォースの絶妙のバランスによって惑星自然界は維持されており、私達がその熱平衡を乱していることを指摘されます。
無自覚にも、私達がこのまま自然界の均衡を乱し続けるなら、750年後には地球の大地は完全に水没するだろうことを大聖は警告されます。
このまま、現在の人間形態を終了させるか、存続させるか、それはこの時代を生きる私達に掛かっていると、大聖は言われます。

質問:あなたは『世界は滅びないだろう、もう二千四百万年存在し続けるだろう』とおっしゃいました。しかしながら、複数の名だたる聖者たちは、〔 この質問者の解釈では 〕世界の滅びが私たちに近づいていると予言しています。これについて、あなたのお考えをお聞かせ下さい。

親愛なる読者たち!
科学が出現する前に、偉大な人物たち、聖者たちおよび英知の人々は、9つの惑星について話し、彼らの霊的な知識に基づいてそれらのことを述べた。9つの惑星を学ぶことによって、世界の寿命を推定することは可能だ。同様に私たちは、人間の寿命および人間の一生も推定することができる。

私たちは、太陽、地球、9つの惑星を考慮せずに、世界が滅びるかどうかという(関係性に由来する)問題を分析することはできない。これらの9つの惑星は、磁力により宇宙空間においてそれぞれの軸を中心として回っている。そのような環境において、もし世界が滅びることになっているなら、そのとき、エネルギー的な火を自然に供給している太陽は、その火が尽き停止しなくてはならない。そのような状態は、次の二千四百万年のうちには起こらないということは、絶対的に確かである。しかしながら人間は、科学的な’進歩’のせいで自然な生き方を忘れている。人間は、人工物を重要視し、人工物を快適に感じている。人間の基本的な必要物すべてに、化学物質が含まれていることに気づく。化学物質は、人間の食べ物、衣服、その他贅沢な品々すべての中にある。結果として、化学物質に含まれている非純潔分子が大気中微粒子と混ざり合い、その結果、オゾン層の穴が作り出されているのだ。オゾン層が惑星を取り囲むことにより、太陽の強い光線が直接に悪影響を及ぼさないようにして、各惑星を保護している。オゾン層は、人間が作った化学物質によって長年の間乱されてきている。

国際社会の諸問題および福利を処理している有力な政治指導者たちは、このことを理解しているように思われるが、それにもかかわらず彼らは、それを阻止することを忘れているか、あるいは、単にそれを気に掛けていない。一方世界の国々は、爆弾とテロに怯えて生活している。彼らはそれに反対し、それを真の邪魔物と考え、もしそれが止められたらそのとき、すべての人は平和に幸福に暮らすことができるだろうと信じている。このように彼らは、このことを重要視している。この世界のすべての人が、自分たちが住んでいる土地は自分たちのものだと思い、それを保持するのが自分たちの責任だと思っている。彼らの貪欲さから、彼らは土地を所有したいと願っている。

私たちは、宗教によって人々を分割し、カーストによって人々を分割し、言語によって人々を分割し、国々によって人々を分割し、政治信条によって人々を分割し、といった多種多様の問題を作り出している。たとえ私たちの問題のうちの多くに対する解決策を見出す簡単なやり方が存在していても、何千年もの間私たちは、実際にそれを行わず、ただ世界の諸問題を解決する振りをしてきている。私たちは、さらに問題を作り出してきている。私たちは、私たちの世界の諸問題をぞんざいに処理してきている。私たちは行動せずに、ただ話し続けている。私たちは、無責任かつ怠慢であり続けている。結果として世界は、過剰な‘熱’によって影響を受け、氷床・氷帽が溶けている。月および惑星金星を探索するために、無数の調査が科学者たちによってずっと行なわれているが、それにもかかわらず、未来の世代は、世界の複数の特定の場所を救うという、科学の及ばない挑戦に直面している。地球上には、私たちが見つける見込みが全くなく、私たちが挑むことさえできない、複数の場所が存在する――空気のない冷たく暗い場所だ。それにもかかわらず、このような場所でさえも、過剰な‘熱’によって影響を受けている。水位が上昇し、地球の大陸が減少するだろうという百パーセントの可能性が存在するのは、このためだ。世界の全人口および全体としての社会は、影響を受けるだろう。

私たちが緑の世界を作り出す計画を立てることは、非常に重要だ。木々を育て、森の密度を増し、木々を切り倒すのを止める。
化学ガス’フロン’がオゾン層を冒している。現代人は、科学の革命的向上の助けを借りて経済成長を達成してきたが、しかし、もしこの世界の人々が、政治家たち、研究者たち、英知の男女が、彼らの怠慢によって、この化学ガスがオゾン層を冒すのを防ぐという問題に取り組まないなら、そのとき、この美しい世界すべては、原子爆弾よりも大きな力(フォース)によって影響を受けるだろう。その力(フォース)は、太陽光線の熱に由来するだろう。250年後、私たちはこのことを理解するだろう。500年後、その実害は始まるだろう。750年後、大地は完全に水中に没するだろう。これは、‘地球’世界が滅びつつあるということを意味しているのではない。数千年後、新しい世代が誕生するだろう。もし私たちが、今日の美しい世界におけるこの状況を自覚しないなら、私たちは滅びるだろう。

ジェイ・プレマ・シャンティ!

スワミ・プレマナンダ