プレマラヤム 第2回

第2回プレマラヤムにて、大聖は、真正の師から発せられる神の波動、すなわちマントラの奥義を述べ、その正しい実践方法と共に、ジャパとマントラの決定的な違いを明かされます。

質問:私は、ジャパ・マントラをするとき(マラのビーズを数えながら、ビーズごとにマントラを唱えること)、同時に2つあるいは3つのことを考えることができます。医者は私に、私は同時に二つの異なる脳半球を用いて働くことができると言いました。マントラを繰り返すたった一つの声があることができるよう、二つの脳半球を同期させるために、私は何を行わなければならないでしょうか?

良い質問だ。マントラ、瞑想、霊的知識についての質問は、さまざまなタイプの霊的な質問だ。私たちがそのような質問を誰に尋ねるべきかに関して、従うべき一定の手順が存在する。このような質問を霊的な人々に尋ねることには、何も悪いことはない。しかし、もしあなたが医者にこのタイプの質問を尋ねるなら、そのとき、彼は科学的な見地から答えを与えるだろう。もしあなたがこのようなタイプの質問を医者に尋ねるなら、そのとき、彼は、ひょっとしたらあなたには何らかの精神医学上の問題があると考えるかもしれない。医者は、あなたには何らかのタイプの精神的な問題があると考えて、答えを与えたかもしれない。

あなたがマントラを唱えるとき、自分は誰であるかについて考えなさい。あなたは、「私は誰か」という問いを問わなければならない。「私は人間だ」と答えが生じるかもしれない。そこで、それからあなたは、この世界の存在すべてが人間なのではないが、あなたは人間なのであり、あなたはこのマントラを唱えているのだという事実を考えるべきだ。なぜあなたはマントラを唱えているのかを、自分自身に問いなさい。あなたのマインドは、自分は神に信を持っているからと言うかもしれない。したがってあなたは、神により近づくために、そして、自分のマインドを一点に集中させるために、自分はマントラを唱えているのだという答えを受け取るだろう。それが、私たちがマントラを唱える理由なのだ――神により近づくことができるよう、神への一点集中を発達させることができるように。私たちは、自分たちが、この物質世界においてこの世界の物質的な物事に執着を持ちつつ他の人間たちの中で暮らしている人間なのであり、私たちがこのことを行おうと努めているのは、その環境の中でなのだという事実を意識しなくてはならない。

あなたたちは、自分たちはまだ成熟していないのだということを理解しなくてはならない。したがってあなたたちのモンキーマインドは、一つの想念から別の想念へと次々に飛び回っているのだ。あなたたちは、自分はたった一つの想念しか持ってはならず、他の想念すべては消えなければならないと考えるべきではない。あなたたちは、人間であり、何千もの想念があなたのマインドの中に入ってくるだろう。何千もだ。最初、あなたはマントラを唱えるべきではない。まず最初に、あなたは、あなた自身を準備し、帰依心を発達させるべきだ。あなたは、神に完全な信を持たなくてはならないし、あなた自身を神を思うことに完全に没頭させることについて確信がなくてはならない。それから、あなたのマントラを唱えなさい。そうすれば、あなたのマインドは自動的に一点に集中するだろう。あなたは、このことについて考え、その結論に至らなくてはならない。それから、あなたは、あなたのマインドが一点に集中するのを助けてくれるよう、神の恩寵を求めなくてはならない。もしあなたが、完全な帰依心のその段階に達している場合、そのとき、あなたがアウム・ナマ・シヴァヤのマントラを唱えると、それはあなたの全存在に浸透するだろう。あなたは、そのマントラが何であるかを理解しなくてはならない。あなたは、このマントラを誰から得たのか?本から得たのか?あなたの友人たちがあなたにそれについて言ったのか?あなたは、自分でそれを見つけたのか?あなたは、どのようなやり方であってもマントラを受け取るかもしれないが、しかしそれは、そのマントラがマントラのカテゴリーに分類されるということを意味するのではない。もしあなたが、自分で本で見つけたマントラを繰り返すなら、そのときそれは、マントラではなく、ジャパなのだジャパは、一切波動の特質を持っていないあなたは、あなたにマントラを与えてくれる真正の師を持たなければならない。それから、あなたがジャパを唱え出すと、それは波動を持つだろう。あなたはまた、唱え始める前にそのマントラの意味と、その目的と、それが何のために用いられるのかを理解しなくてはならない。あなたは、まず、それを完全に理解すべきだ。

王ラーヴァナは、ヤガムを行った。彼が繰り返し唱え続けていたマントラが一つあった。彼は、このマントラを彼の師、スグラチャリヤから受け取り、それからそれを唱えた。あなたもまた、それをあなたの師から得なければならない。彼がそれを師から得たので、彼は、主シヴァのヴィジョンを見ることができたのだ。では、あなたの師は誰か? それが、次の質問だ。あなたの母親があなたの師なのか? あなたの父親があなたの師なのか? あなたの友人たちがあなたの師なのか? 誰でも、師になり得る。重要なことは、あなたがその人を自分の師であると考えるマインドの状態を持たなければならないことなのだ。あなたは、師に対して敬意を持たなくてはならない。そののち、その師からマントラを得なくてはならない。それから、あなたは“あなたを超えた神聖な波動を有するマントラの現実”を受け入れなくてはならない。もしあなたがそれをしないなら、もしあなたが他の人を自分よりもっと霊的に進化していると受け入れないなら、つまり、もしあなたが「私はこのマントラを唱えることができるから、私は自分が欲することを得ることができるのだ」と考えるなら、それは、霊性の道におけるあなたの進歩にとって障害になるだろう。(スワミジは、「アウム・ナマ・シヴァヤ」のマントラを大きな声で繰り返される。)私がこのマントラを繰り返すとき、あなたはそれを聞く。さあ、それを繰り返しなさい。(そこに居る皆が、そのマントラを一緒に繰り返す。)では、さて、マントラをあなたに言ったのは誰か? スワミジだ。したがって、そのマントラはあなたたちすべてに与えられている。私は、私があなたたちにそのマントラを与えているのだとあなたたちに言うことなく、既にあなたたちにマントラを与えているのだ。

もし私があなたにマントラの説明を与えるつもりなら、それには、3時間かかるだろう。もしあなたが、このマントラを毎日言い続け、毎日それを5回、7回あるいは9回唱えることによって続けるなら、次のシヴァラトリまでに、あなたは、その恩恵を知るだろう。それが、マントラと呼ばれるものなのだ。あなたたちは、その師に、そのマントラに、あなた自身に信を持たなくてはならない。あなたたちは、そのマントラそれ自体が神であるため、そのマントラに信を持つべきなのだ。神と師とあなた自身に信を持ちなさい。あなたが体験している諸想念による妨害の原因は、マントラのせいではなく、あなたのマインドのせいでもない。その原因とは何か? あなたが取り入れている手順が正しくないのだ。あなたは、それを行うやり方を正さなくてはならない。それを変え、あなたのマインドがどのように働くのかを見守りなさい。これまで私が言ったことは、すべての人に当てはまる。

ジェイ・プレマ・シャンティ!

スワミ・プレマナンダ