第4回 プレマラヤム “サナタナ・ダルマ”

この法話で大聖は、サナタナ・ダルマが、世界存在一切を神に帰融させる目的で至高者から発せられたものであることを明かされます。そして、このダルマを実体として構成する方々こそ、神聖な存在方とその弟子達であり、サナタナ・ダルマは、すべてを神へと進化させる神のエネルギー実体であることを明かされます。大聖はこの後二千五百年間繰返しこの惑星に下生され、宇宙来のアヴァターとして、地球の光の存在方の導く人類の歩みが光の勝利に帰することを保証されます。
サナタナ・ダルマは、世界の人々に正しさ、正義および公正さを教える。このダルマを受け入れそれに従う者たちは、生きとし生けるものすべてに対して示すダルマの慈悲が自らに発現することで、偉大なる魂となることを目指し、より高位の状態を達成する。サナタナ・ダルマは、サンニャサとしての出家の生活だけでなく、家族生活にも道を示しており、これこそ、私があなたたちに言いたいことなのだ。

神は、すべての人に独自性を与えている。神は、あなたたちに、自らを変える能力も与えている――しかしながら、この能力を用いるかどうかは、あなた次第だ。世俗の事柄に従事するだけでなく、より高位のレベルに達することについて考えなさい。ただ生まれ、成長し、死ぬというのは、本当に無駄だからだ。
霊的傾向のない人々にとっては数多くの浮き沈みがあるように思われるかもしれないが、しかし、霊性に完全に没頭する人々は、サナタナ・ダルマの純正なることと高められた境地を体験するだろう。その後で、あなたは世界にとって真に有用となるだろう。あなたは確実に、世界に愛を与え奉仕を行なうだろう。
したがって、サナタナ・ダルマを心の底から受け入れ理解し、このダルマが説くところに従い、あなたが行なわなければならないことを正しいやり方で行い、発達するのが良いのだ。

サナタナ・ダルマは、英知、つまり霊的本質と良い振る舞いとを、世の始まりからずっと教えている。サナタナ・ダルマは、いかにしてマインドを成熟させるべきかを教える瞑想の実践、つまり魂を向上させるさまざまなやり方であるヨガを説く。そればかりでなく、サナタナ・ダルマはまた、すべての生きとし生けるものへの愛、慈悲、私心なく奉仕することを教える。それは、いかにして魂を栄光へ向けて進化させるべきかを教えるのだ。これは、すべての宗教以前に形成された、古えの英知なのだ。このダルマは、聖者たち、賢者たちおよび弟子たちから成る。これらの高度に進化した人々は、自らのマインドを一点集中の状態にし、至高者と直接接触した。彼らは、このダルマを尊崇した。

私をあなたたちの師に任命したのは、このダルマの神聖な力であり、私は、私の義務を行なっている。私をハートの中に持ち続ける者たちは、聖なる母の力を受け取るだろう。そうして、彼らは、彼らが行うことにおいて成功するだろう。愛、育成、感謝、犠牲が、師の特質だ。師は、錯覚に基づく諸執着を手放すために人生において何をどのように行なうべきかを忘れてしまった人々に助言し、霊性生活について考えるようサナタナ・ダルマが彼らを励ましているのだ、と助言する。

私は、あなたたちに何十万年もの間そのような諸原理を伝え続けているそのダルマを、教えているのだ。差別なく、あなたの責務を果たしなさい。兄弟姉妹である人類同胞の間に、純粋な愛の種を撒きなさい。たとえ僅かでも、どのような生き物に対しても何らかの害を加えることを決して考えてはいけない。あなたがこの世界から学んだ体験すべてを、神を認識することに役立てなさい。

魂以外、この世界において永遠なるものは何一つ存在しない。サナタナ・ダルマは、あなたたちが人間としての誕生を達成していることの偉大さを認識するのを助け、いかにして神への帰依心と解放の道に従いそれによって永遠の幸福に至るべきかの、数多くのレッスンを与える。この間、あなたは真理についての試練をいくつか体験するかもしれないが、しかし、微笑んでそれらに立ち向かいなさい。神は、そのような、問題から自由なマインドを、愛を持って受け入れるだろう。そのためには、マインドの純粋さ〈=正直なマインド〉が不可欠だと、サナタナ・ダルマは言う。このダルマの“舟”で船出する覚悟ができている者たちは、どこにいようと、必ず彼岸に着くだろう。彼らは、最大の至福を体験するだろう。

2,500年前に行なわれた諸実践の良い成果の故に、魂のために行なわれたことの故に、強力な高徳な人々が世に現われ、内界外界に数多くの修道の場が作られ、人類は大いに自己修養に励むだろう。次の2,500年の間に、全人類が、神の臨在を完全に理解するだろう。

私は、2,500年間、あなたたち〈地球の人間たち〉の導き手として、あなたたちと共にあるだろう。恐れなく、あなたの正真正銘の旅を始めなさい。私が、つまり雨といかなる嵐にも立ち向かうことのできるこの者が、すべての宗教およびすべての道を含むあなたたち〈地球の人間たち〉のための導き手として、そこにいるだろう。

迷いのない神への帰依心、私心なき奉仕、自己統御、日常の良い所作が、あなたの諸生涯を高めるだろう。


ジェイ・プレマ・シャンティ!

スワミ・プレマナンダ
        2005年11月17日
スワミジ54歳の誕生日サットサングから


【 第五ブッダに言及する 】
1987年
ブッダの関心は、真実を語ることであって、人々を改宗させることではなかった、ましてや宗教を組織し拡大を図ることなどではなかった。ブッダの言葉が数多くの人々の日常生活を変えていることを忘れないようにしなさい。王族たちや裕福な商人たちを含め、高位の有力者たちがブッダの影響を受け、自らの生活パターンを変えさえしたのだ。したがって、ブッダの言葉がその国の最も地位ある人々を変えることができたのだから、もしもう一人のブッダが再び社会を変えるために世に現れたら、なんとすばらしい現代の模範になるだろう!