プレマラヤム 第5回 〈リンゴドバーヴァと人類の回向〉

今回は、神から遠く離れたカリユガにおいて人類に示される、リンゴドバーヴァの現実と、人類全体の回向について、アヴァターが述べられます。

質問:ここで私はリンゴドバーヴァおよびヴィブーティバーヴァという奇跡を目にし、それを信じるに至りましたが、しかし、それを目撃する人々にとってこの奇跡の恩恵とはどのようなものなのですか?

カリユガ(闇の時代)がこの惑星をガッチリととらえてしまっている。そのような時代に、賢者たちは、真理と正しさの道筋を回復させるために現われる。世界のできるだけ多くの人々に、唯一の遍在する(人間を超えた)力が存在するのだということを印象付けることが必要だ。それは、私たちが神と呼ぶものだ。私の使命は、人間が内なる神の力を知覚するために、人間のマインドの中にあるエゴイズム、貪欲、利己主義、その他そのような望ましくない諸特質を根絶することにある。人類が世界の現在の堕落した状態を乗り越えることができるのは、そのような方向の変化と神への帰依心によってのみなのだ。もし人々がリンゴドバーヴァを目撃したり、あるいはリンゴドバーヴァについて知るなら、この特別な霊的な出来事は常に彼らと共にあるだろう。すべては、神が動かしている。私の身体の内には、途方もない力が存在するというのは本当だが、しかし、それらは、私を通して顕れている神の力だ。私一人では、何一つ行なうことはできない。私は、普通の人間なのだ!
すべてのことは、神の意志に従って行なわれている。私が生きとし生けるものすべてのためにこのバーヴァを行なうことは、聖旨であり、私の意志は、神の意志と一つなのだ。私は自ら、肉体とマインドを完全に明け渡しており、したがって、私は、神の目的を実現するために、たとえ、それが肉体にとって危険である、あるいは苦痛であっても、私に求められることは何でも行なう。
人類は、医者が治すことができない数多くの病に苦しんでいる。神の恩寵によって、私は、それらの病を治すことができる。現時代において、人々は、単なる表面的な楽しみのみを目標とする人生を送っている。彼らは、真理についてまったく考えず、自らの内側に何があるのかをまったく考えない。もし役人が事務所に来るなら、彼は、自らの資格と社会的身分を示すために名刺を残すだろう。同様に、私は神の代理人であることを人々に示すために、彼らに特定の奇跡を示す。私は彼らに、これらの奇跡であるところの、究極の神聖な力の偉大さを、しかしそのほんの一部にしか過ぎないが、理解させる名刺を与える。私が生み出しあなたたちに与えるこのヴィブーティは、あなたたちの肉体的および精神的な問題を両方とも解決できる力を持っている。それはまた、霊的に向上させる。あなたたちに神がどのような方であるかを示すために、あなたたちに神の偉大さを理解させ、真の人生への良い道を始めさせるために、神がこの誕生を私に与えられ、私をここ(地上)に送った。人々は今日、間違ったやり方で考え、彼らのマインドは、不道徳と悪い態度で一杯になっている。今の時代は、暴力と残酷さの時代であり、私は、人々に彼らのやり方を改めてほしいのだ。時として、このような奇跡が、私が人々への働きかけを行なうに際し助けとなる。

1994年以前の法話から