今月は瞑想の秘訣についてです。真の禅定状態、無一物の状態こそ、神との真正の霊交であることをスワミジは説かれます。
あなたが瞑想しているとして、永遠の光に達したいのだと考え続けているとしたら、あなたは何らかの成果を期待しており、うんざりしてしまうだろう。事実、そのような期待があなたが目的を達する妨げとなっている。一日で悟ることができるか?もし誰かがヒーリングの力を得るために瞑想しているなら、これは役立たない。それは間違ったアプローチだ。
期待せず、ただ瞑想しなさい。
もしあなたが自分は何かを獲得するために瞑想していると思っているなら、そのとき、それは瞑想ではない。あなたは奇跡的な力や悟りを期待している。
悟りの意味とは何か?
それは言葉にするのは難しい。なぜなら、何の意味も存在しないからだ。
それは、意味を超えた体験だ。
それは、最高の知識であり真理だ。
時として、人は悟り翌日に死ぬかもしれない。ともかくも人生の目的である悟りを得たのだから、それは大したことではない。
あなたも知ってのとおり、利己的な理由で霊性を実践する人々もいる。彼らは座ってこう祈る。「私はすてきなボーイフレンドが欲しいです、私はいい仕事が欲しいです、私は自分の病気を治したいです…」このように常に要求することが正しいことだと思うか?プージャや祈りを通して常に物事を手に入れることは、正しいことなのか?すべてのことは霊性の実践を通して起こることが可能だ――神が、存在自体があなたを支える。そしてあなたが神に希うべき本当のものは、英知、知識、自己認識、真性、良い師なのだ。
神とすばらしい関係を築きなさい。
持つに値する唯一のものは、自己知だ。
他のどのような世俗的な知識でもない。
神の力と恩寵を通して、あなたはすべてを得る。
さあ、今日、あなたたちは私と話をするためここに来た。神の恩寵なしに、これは起こらなかっただろう!だから、あなたと神との関係を正しい土台の上に築きなさい――神との関係を世俗的なものでなく、真に霊的なものにしなさい。
スワミ・プレマナンダ
サットサング・ブック第5巻
1999年8月11日