特別メッセージ


神性表現の基礎

今回、祝福の込められたこのメッセージにおいて、スワミジは、私達が自らを人間と呼べる、私達に必要な‘基礎的要件’を説かれます。この‘基礎的要件’を欠くとき、人間社会における人間性は枯渇してその社会は荒廃し、一方、必須の’基礎的要件’が豊かに存するとき、その社会はそこに住む人々に神性表現の機会を与えると、スワミジは説かれます。他者を規定し規定され、他者を裁き他者から裁かれる、ありとあらゆる限定枠の‘強制’の中にあっては、生れ来たった人々の成長は阻害され、あらゆる分野における自主的な神性の発露は望めないことをここで明らかにされます。
神性を知る眼差しは人から神性を引出し、人の内に神性を見出すことを可能とする社会こそ、私達が短い生涯を送るに相応しいものであり、そういう社会をこそ努力して創造すべきであると、スワミジは述べられます。

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私の親愛なる魂たちよ、

私は新年に、あなたたちすべてとともに愛のメッセージを分かち合うことを考えた。

私たちは、互いに、すべての人に良くなるための機会を提供しよう。何ら間違ったことをしなかった人々もいるかもしれないし、知っていながらあるいはそれとは知らずに誤りを犯す人々もいるかもしれない。彼らが置かれている状況のせいで誤りを犯した人々もいるかもしれないし、自分たち自身を変えることなく、引き続き誤りを犯す人々もいるかもしれない。今日の世界には、非常にさまざまな種類の人々がいる。このような人々は私たちの社会から遠ざけられるべきであると考えてはならない。彼らに近寄らないようにしてはならない。もしあなたが彼らと話をするなら、彼らが誤りを犯した理由は不当なものではないということがわかるだろう。それは、法律の言うところによれば悪いものかもしれない。しかし、もしあなたが社会のすべての人々を(神性に基づいて)純粋な良い人々であると見なしたいと思うなら、そのとき、あなたには愛が必要だ。

あなたたちが、貧困の中にある人々や困難な中にある人々、人生の中に何らの進展も見ていない人々、心配し憂鬱になっている人々と親交を持たず、彼らを避けるので、彼らはこのことすべてから逃れ幸福に暮らすべきだと考えて、誤りを犯す。彼らはこれらの小さなあるいは大きな誤りが誤りであると理解せずに知らずに、それらの誤りの影響を知らずに、その日の幸せのことだけを考え、誤りを犯す。誤りを犯した後で、彼らはそのことに気づき、非常に心配し、それから、社会もまた彼らを遠ざけ、誰一人として彼らに愛情を込めて話しかけないとき、彼らは同じ誤りを繰り返す状況の中に陥る。彼らを正すために、あなたは愛情を込めて彼らと話をし愛情を込めた態度を取るべきだ。あなたができるやり方で彼らを助けなさい。あなたの助言を愛情を込めて告げなさい。そのとき、あなたは彼らに誤りを犯す傾向を完全になくさせることができる。法律は、一切悪事をしなかった数多くの無実の人々を有罪にしている。告発する者たちは目論み、被害者たちとその申し立てを裏付ける文書を作り出し、このことすべてを用いて、無実の人々を有罪にする。このせいで、あなたたちは彼らは犯罪者であると考えるかもしれないが、しかし、彼らの良心は、自分たちは無実であると告げている。あなたが彼らを避けるとき、彼らのマインドは彼らが誤りを犯すことへと導く。彼らは、自分が良い人間でいることに何の得もないのだと考えるだろう。彼が良い人であるか悪い人であるか調べる代わりに、あなたたちは一切期待せず、良いハートを持って、あなたたちができるどのような方法でもすべての人を助けるべきだ。

あなたたちは一人一人すべての人に、良い人間になるための機会を提供することができる。あなたたちが彼らに提供するこの機会が間違いなく彼らを良い人間にするだろうと信じなさい。

どこにいようと、どのような状況にあろうと、どのような困難に耐えているところであろうと、あなたたちはその場所の規則と規定を理解すべきであり、それに応じて行動し、良い人々として生きるべきなのだ。あなたたちの寿命は百年続かないだろう。その命が続く限り、どこにいようと、あなたたちは自らのために良い人々として生きるべきであり、また他の誰にも迷惑をかけない生き方で生きるよう気を付けるべきなのだ。良いことを考え、良いことを行い、良い人々として生き、良いやり方で話そう。

ジェイ・プレマ・シャンティ!

愛と祝福を込めて

スワミ・プレマナンダ

 2008年、新年のメッセージから