大聖の生涯


シヴァリンガムを回想する 


第五章 回想


大聖とシヴァリンガム
 私は幼かった頃(十歳まで)、一度も泣き叫ばなかった。私は非常に静かだった。クラスメートと一緒に行った学校のある遠足のとき、私は彼らのために水を物質化し、同時に二つの場所に現れた。誰がどのようなものを私に頼もうと、私はそれを物質化した。十二歳のとき、最初のリンガムが奇跡的に出てきた。後に(十五歳から二十歳のとき)、私はよく冗談を言っては人を楽しませ、数多くの人々が私が奇跡を行なうことを好んだ。だから、私は二十歳のとき、あまり霊性について話さなかったが、しかしその代わりに、私はチョコレートを物質化し、それを皆に与えたものだった。少なくとも、彼らは人間の理解を超え人間には手の及ばない途方もない力が存在するのだということを理解した。私がまだほんの十七歳のとき、サンニャスを取った。それもまた、奇跡的なやり方でなされた。ナヴァラトリのヴィジャヤダサミの日、数多くの人々の目の前で、私が着ていた白のローブがサフラン色に変わった。十八歳のとき、私はクリシュナ像を物質化し、それが今アシュラムにある。二十歳のとき、私は最初のアマン像を物質化した。二十歳から三十歳のとき、私は絶えず病気を癒し、人々の家庭の問題や日常的な心配事や困難を取り除いた。私は病人を癒すことを第一優先にしていた。30歳から43歳のとき、私は多く話し、霊性、瞑想、ヨガ、伝統的な宗教について講話やサットサングを与えた。私は、よくインドの偉大な聖者たちや他の宗教のアヴァターたちについて話した。今、私は四十五歳だ。たった今、あなたが私に何を尋ねようと、私は答えるだろう。だから、これは何であろうとあなたのマインドの中にあることを私に尋ねるのに良い時なのだ。私は、あなたに答えるだろう。だから、尋ねて、尋ねて、尋ねなさい。今がその時だ。あなたが何を尋ねようと、私はあなたに答えるだろう。手紙を書きなさい。私はあなたに返事をするだろう。後に、私は話さなくなるだろう、だから、この時を最大限に活かしなさい! 私はまもなく沈黙に入るだろうと感じている。肉体からリンガムが出てくるのが止んだ後、私は話すことも止めるだろう。 ― 1997年マハシヴァラトリ ―


大聖と星と、リンガム
 …リンガムが出てきてすぐ、もしあなたが空を見上げるなら、あなたは、複数の光を見るだろう。これは、過去26年の間ずっと起きていることであるが、しかし、私はそれが起こる理由を知らないし、それがどれ程の間続くのか知らない。金色のリンガムの目的とは、このプロセス――マハシヴァラトリにリンガムを産み出すこと――の終わりを示す。もしそれが金色でないなら、それは、他のすべてのリンガムと異なる、何かを指し示す特別重要な何かだろう。それが出てくるやいなや、私は、それが肉体最後のリンガムであることがわかるだろう。… ― 1994年 ―


胆嚢に形成されたリンガム
〈2010年7月15日の手術後のメール〉
…2010年の夏、スワミジはその他のどのリンガムとも異なるやり方で、肉体最後のリンガムを取り出された。
「私はおおよそ過去40年間リンガムを取り出している。これらのリンガムは、常に私の胃の中で形成され、口を通して出てきていた。今年のシヴァラトリの後、私は一つのリンガムが私の胆嚢の中で形成されていることを知っていた。私はこれが起こっていることを知っており、五ヶ月の間辛抱強く待っていたのだ。私は、このリンガムがシヴァラトリに出てくるかどうか考えていた。それがとうてい普通に出てくることはできないだろうと分かっていた。なぜなら胆嚢と口とはつながっていない、それが出てくる通り道がないからだ。したがって、私はこのリンガムが完全に形成されるに任せ、その後それを通常のやり方で取り出すことはできないだろうと分かっていた。私はそれをそのままにしておいて、それからマハシヴァラトリの十日前、それを手術によって取り出すことができると考えていた。しかしながら、私はこのことを行なおうかどうしようか迷っていた。もし私がこのことを行なうなら、私はシヴァラトリに通常のやり方で他のリンガムを取り出すことはできないだろう。私はもう年をとっているから、他のリンガムを取り出すことはできないだろう。したがって私は、胆嚢のリンガムを手術によって、今(マハシヴァラトリの五ヵ月後)取り出すほうが良いと考えたのだ。私は手術を録画するよう彼らに特別に頼み、それをCDにして持っている。ともかくも、彼らは腹部に穴を開け、肉体からリンガムを取り出さなければならなかった。」 ― カッダロールの私立病院にて ―


リンガムと沈黙
「私は、(十二、三の頃から)ずっと、毎年マハシヴァラトリにシヴァリンガムを出している。私は、シヴァリンガムを出すことを自分の〈肉体〉意思で止めることはできない。それは、神がなさっていることだからだ。今年は、多くの小さなシヴァリンガム(二十四個)が出てきている。これは、まもなく、肉体からシヴァリンガムが出てくるのが止む兆候だ。2年の内にシヴァリンガムが出てくるのが止むだろう。肉体からシヴァリンガムが出てくるのが止むとき、私は沈黙に入るだろう。」 ― 2008年マハシヴァラトリ ―


沈黙とサマーディ
2011年2月21日大聖は肉体を離れ、二日後その肉体は沈黙の内にアシュラムに運ばれてきた。
「九番目の世代がやって来るとき、私は奇跡を行なうことを止め、手紙を書くことを止めるだろう。十番目の世代がやって来るとき、私は話すことを減らすだろう。すべては、その世代一人一人の手の内にある。したがってスワミの肉体が墓所にある十一番目の世代は、(往復書簡や対話等の様な)そのような体験を何も持たないだろう。私はサマーディにあるだろうから。彼らは、私を見る機会さえ得ないだろう。」 ― 2009年 ―



大聖手ずからプージャを捧げられていた、特別なシヴァリンガム

『 わたしは、生きているあいだは、決して自分で奇蹟を行っているとは言わないだろう 』



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